読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

精神科医のブログ 臨床・生活・教育・経済

精神科医が語る、医療、生活、教育、経済のブログです。

摂食障害 シンプルで分かりやすい 一般書

摂食障害とは何?というのをシンプルに理解するには下記の本がお勧めです。

字も大きいし、本も薄いのですぐ読み終わります。

著者も、摂食障害の権威です。かなりの方々を診察してこられたと思います。

 

 

拒食症と過食症の治し方 (健康ライブラリーイラスト版)

拒食症と過食症の治し方 (健康ライブラリーイラスト版)

 

 

対人関係療法による摂食障害の治療については下記が良いですが、結局自分でできるという内容ではないので、こんなものもあるのだなという知識としては重要かと思います。身近に対人関係療法ができる方がいるならお勧めですが。

 

焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識

焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識

 

 

拒食症治療 食事の取り方介入

拒食症治療のまとめ研究として最後になりますが、食事の取り方についての介入がありました。これは2016年の研究なので結構新しいです。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

要約を読むと特に拒食症だけを対象にしたものではなさそうでした。本文をちらっと読むと、健康的な食事行動を増やしたり、不健康な食事行動を増やすということを解析しているものもあったのですが、最も重要なのは、体重と思います。

この点については、5つの研究が解析で統合されています。しかし、差があるとは言えないといういつものパターンでした。

 

今までのまとめ研究をみてみると・・・・

なかなか拒食症を対象にした良い研究はないということが分かりました。色々な試みはされているものの、差があるとは言えないものが多かったです。家族療法は有望かもしれませんが、人により介入の内容にばらつきは大きいように思います。

 

拒食症ではなくて、過食嘔吐症も含めると色々な研究が出て来ると思います。対人関係療法摂食障害(拒食症や過食嘔吐を総合した名前)に効果があると聞いたことがありますが、論文は調べてはいません。

対人関係療法は患者にとって一番重要な人との関係を扱うので、若干家族療法にも化するところがあるように思います。

摂食障害に対する対人関係療法で良い本をお示しします。

 

 

・患者さん向け  

焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識

焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識

 

 

 

拒食症・過食症を対人関係療法で治す

拒食症・過食症を対人関係療法で治す

 

 

 

拒食症 家族療法による治療 まとめ研究

本日は拒食症のまとめ研究を見て見ました。

 

  • まず2010年の研究です。

この研究はコクラン共同計画というところから出ています。このコクラン共同計画というのは、色々な研究を総合して結果を出す、まとめ研究を集めるということを行っています。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

内容ですが、8つの研究が選ばれましたが、多くの研究が適切な報告をしていませんでした。先入観のないような研究をおこなえていたかどうかが判断できないということです。

 

ただし、その中で2つの研究(81名の参加者)を総合すると、家族療法は通常の治療に比べて、短期間の治療効果はありそうということでした。

 

しかし、単純な教育(病気の特徴などを伝えるなど)や他の心理療法的介入と比べると、差があるとは言えないという結果でした。

 

  • 次に2013年の研究です

www.ncbi.nlm.nih.gov

12研究を総合してみると、短期的には他の心理療法と比べると差があるとは言えない。しかし、長期的には家族療法のほうが有効だった、という結果です。有効性の程度はそこまでは大きくないです。

ただ、この研究ではどのくらいの参加者のデータが分析に含まれているかなどは要約には書かれていませんでした。

 

これら二つの研究を見ると、家族療法はまずまず有望であると言えるのではないかと思います。

 

私自身家族療法は詳しくないのですが、かちっと決まったものというよりは、治療に患者だけではなくて、家族も含めて、働きかけていくというのが特徴と理解しています。ですので、内容は結構治療者によって異なるかもしれません。

私自身は家族療法を下記の本で概要を勉強しています。

 

家族療法テキストブック

家族療法テキストブック

 

 私が家族療法に興味を持ったのは、下記の本で、これはなかなか心のこもった本に思いました。 

ひきこもり脱出支援マニュアル  家族で取り組める実例と解説

ひきこもり脱出支援マニュアル 家族で取り組める実例と解説

 

 

 

 

 

 

英語について

海外の方と仕事をすると、それはそれで色々な人がいますが、優秀な方はびっくりするほど優秀で学ぶところが多いです。

国内でも素晴らしい人はいますが、そのような方の近くにいると、必ず様々な国の方との交流が発生して、かつ、国内の一流の方が交流する方は、海外の一流の方であったりして、ますます世界が広がっているように思います。

一流どころが国籍の別なく台頭に渡りあっている姿を見ると、私もそうなりたいと思います。おおざっぱな話はできますが、細かく、正確な議論になるとなかなか難しいです。これでも英検1級を持っているのですが!

そんなわけで子どもには英語話せてほしいですし、できたらその他にも色々な言葉を身につけて、様々な視点から物事を見ることができる人になって欲しいと思っています。

またまたそんなわけで、色々こころみてきたり、知り合いの話を聞いてみたりしました。

 

その結果、インターナショナルスクールに通っている人はやっぱりペラペラ。

それから、スカイプを使った英会話を毎日やっている人もペラペラ。

という方ちらほらいました。

 

ただ、私の所は、インターナショナルに通わせる財力も無いし、毎日英語やらせるのも子どもがブーブー言うので、週1回からスカイプの英会話をはじめて、週2回に増やしています。そうすると塾なんかも始まったりして時間がなくて・・・こういう感じで2年ぐらいすると、リスニングは結構いい感じです。発音はなぜかRがうまくないですが、他はやや本格的な感じです。

スカイプ英会話を毎日したらすごいことになるでしょう。

 

下の子供はスカイプも嫌がっていたので、アプリを使いました。これもなかなかよいです。英語だけではなくて、せがむので中国語のアプリも入れたら、何となく言えたりしたり。また今度、英語のアプリの紹介もしようかと思います。

拒食症 精神分析治療による効果 まとめ研究

今回は心理療法の中でも歴史の深い精神分析で拒食症を治療した研究のまとめをした研究の要約を読んでみました。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

11研究で合計655人の参加者を含んだまとめです。

40回以内の精神分析治療をした研究を集めています。

ただ、このまとめは拒食症だけではなくて、うつ病、不安障害、境界性人格障害の参加者も含んでいます。
ですので、メインに知りたい拒食症治療ど真ん中という訳ではありません。

何と比較したかはしっかりとは書かれていませんが、通常の治療と比較していると思います。

その結果、差があるとは言えないという結果でした(差がないとも言えない)。

精神分析としては40回というのは短期間の治療かもしれませんが、長いですし、そこまでの効果が出ていないというのが現状のようです。

 

拒食症 抗精神病薬による治療 まとめ研究

摂食障害に対する抗精神病薬の効果はどうなのでしょうか?先日検索した論文のうち、2つの論文要約を見て見ました。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

まず、この研究ですが2012年の研究なのでやや古い。
でも色々な研究を集めてきて、総合してどうかみる研究なので信頼性は高い。

この論文も結論的には効果があるとも無いともいえないと言う結果です。

 

8つの研究、トータルの参加者は221名が解析につかわれました。

 

・体重への効果は偽薬や通常の治療と比べて差があるとは言えない(差がないともいえない)

・拒食症全体の程度、体系についての考えの異常、気分の落ち込み、不安も体重と同様、偽薬や通常治療と比べて差があるとは言えない(差がないともいえない)

・クエチアピンという薬のみ摂食障害への姿勢や不安が改善していた。

・しかし、眠気は抗精神病薬を使った方が多かった。

 

ということです。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

こちらの研究の要約は情報量が少なくて、良い研究かどうか判断できません。

ただし、抗精神病薬を使用した方が気分の落ち込みは改善したという結果がは出ているようです。

 

2013年の研究、ちょっと古い。

どのくらいの研究や参加者が解析に使用されたのかは要約からは不明。

・体重や、体系への異常な考えは差があるとは言えない(差が無いとも言えない)

・不安や摂食障害の程度についても比較しているけれど、要約からそれが意味のある差であったかどうかは不明

 

というわけで、情報が少なくて済みません。

いずれにしても、もっと研究を重ねていただき(本当に大変だと思いますが)、差があるのかないのか見極めていただきたいところです。

 

 

摂食障害治療 抗うつ薬 2006年のまとめ研究

先日検索した中の論文の内、下記のものを読んでみました。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

結論的には「結論がでない」というもどかしいものでした。

色々な研究の結果をまとめて、全体としてどうかという研究なので信頼性はおけるのですが・・・

 

まず、この研究、古いです。
2006年なので10年以上前の結果と言うことを踏まえるが必要あります。

 

7件の研究が見つかったけれど、情報の質が悪くて結論が出せないということ。

情報の質の悪さというのは・・・

 

  • 研究に参加している人数が少ない
  • 7つの研究の結果を合わせようにも、それぞれが別の物差しで結果を見ているので合わせることができない。
  • 7つのうち4つが偽の効果がない薬と抗うつ薬を比較しているけれど、意味のある差があるとは言えなかった(これは差がないといいきれるわけでもない。つまりよくわからないという結果)

 

わからないですね。