認知行動療法、認知療法、行動療法
カウンセリングといっても色々あります。
幼少期の親子関係を聞いて見たり、夢を話してみたり、箱庭つくってみたり・・・
その中でも研究で効果があると証明されているのが、認知行動療法です。(他に効果が証明されているのが、対人関係療法とか持続的曝露療法とかEMDRなどなどがあります)
ただ、他のカウンセリングが効果がないと言っているのではなくて、他のカウンセリングは研究で効果を証明しづらいと言うことなのです。
認知行動療法などは、カウンセリングの手順書が書きやすいので、訓練をすればどんなカウンセラーでも似たようなことができます。ところが、夢を話すとか、幼少期の親子関係を解釈するとかいうことになると、どうも経験が物を言うらしく、手順などといっていられないので、カウンセラーによって随分と結果が違うというふうになるのです。
認知行動療法というのは、認知=物の考え方のバランスをとったり、行動によって気分を変えようという療法です。
調子が悪くなると偏った考え方になりがちなので、そこを立ち止まって修正するということが認知からの方法。楽しい行動、達成感のある行動をすることで気分を改善したり、現実的な問題をしっかりとした方法を使って解決しようというのが行動からの方法です。
私が認知行動療法をやりはじめたころは、どうも物の考え方を修正していくより、行動に働きかけた方が改善が良いような気がしていました。実際に認知行動療法と行動に焦点を当てた行動活性化は同等という研究も最近出てました。(下記はまた機会をみて詳しくご紹介しようと思います)
ところが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する認知処理療法というものをやり始めると、これが非常に効果的ということをかなり実感します。これは、行動ではなく、認知に働きかける治療なのです。
ということで、認知療法の強さがすごいなあと実感する日々です。