パニック障害にも認知行動療法が効く
パニック障害というのは、動悸、息苦しさ、ふらつき、どうにかなってしまいそう、死ぬのではないかなどなどの不安、恐怖が急に起こるという障害です。そういう発作は数分でピークに達して、通常は2,30分ぐらい続き、1時間以上続くことはあまりないと言われています。
パニック障害にどんな心理療法が効くのかを、色々な心理療法を比較した研究があります。
これによると、認知行動療法が一番反応率(ある程度改善する)が良かったようです。ただ、研究に含まれている心理療法が認知行動療法、行動療法、認知療法、身体に働きかける治療、精神分析だったので、その他の心理療法については分かりません。そうはいっても、その他の心理療法ではあまりしっかりとした研究がないというのもあるように思います。
どの程度効くかというと、この論文によると、何もしなければ100人中36人しか完全に回復しないけれど、認知行動療法をすることによって100人中61人が完全に良くなるという位の差ということでした。