精神科医のブログ 臨床・生活・教育・経済

精神科医が語る、医療、生活、教育、経済のブログです。

お金のため方について

就職してすぐのころはお金に余裕はなかったので、お金でお金を増やすということはあまり実感がわきませんでした。

何せ利率が低いし貯金したところで知れています。それならしっかり仕事を増やすなりしたほうが随分と効率が良いと思っていました。

それから、お金でお金を稼ぐなどというのは、何か不自然で誰かからお金を取っているような感じがして嫌でした。

 

そうは言っても、世の中では株、株言っているし、昔の立派な人の書籍でも貯金や投資の話が書いてあったので、頑張ってほしい会社にお金を出して自分の代わりに社会貢献してもらおうという意味で社会人になってから3年目ぐらいから株を始めました。

 

ちなみに、昔の立派な人の書籍というのは、

私の財産告白 (実業之日本社文庫)
 

 この本はなかなかお勧めです。とにかく継続して努力しようとその時は思わせてくれる本です。

 

さあ、また話を戻すと、当時株をやっていると何となく儲かったりもするのですが、結構いつも株のことが気になってしまって、株価チェックに時間を取られるようになっていきました。(大した時間ではないですが)

一日の単位で上がったり下がったりで、ゲームの様であまり世の中の役に立っているという感じがしなくなっていました。

それでしばらく株も買った分だけ保有して持って置いて、本業を頑張るようにしていました。

 

ところが、またしばらくすると収入も増えてきて、そうすると住む場所も変わったりして、そうすると周囲にいる人がお金持ちになって、「比較」の悪魔がでてきます。

 

仕事は家庭とのバランスを考えるとこれ以上増やしたくないので、またもや「投資」が舞い戻ってきました。友だちに証券会社の社員がいるので聞いて見ると「投資信託はやめとけよ。ぼったくられるぞ。」と言われました。でも株も前の記憶があるのでやめとこうと。そんなこんな考えるうちに時間が経ちました。ところが、下記の本に出会ってしまったのです。 

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

 

これがかなりシンプルに書いてあってわかりやすい、指示も明確。友人の言っていた言葉もこういうことかとなんとなくわかりました。それでも投資信託(インデックスで手数料少ないやつ)をやるかどうか迷っていました。

すると今度はこんな本に出会いました。

 

【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!

【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!

 

 ノーベル経済学賞を受賞した人の話を分かりやすく解説してくれている本です。私の理解では、経済は拡大していく、働いて得る利益よりも、資本が資本を生む利益が大きいので、どんどん格差が開く、というものです。

 

生き物の命は生存競争。そう思うと、お金でお金を増やそうという考え方がよいか悪いかさておいて、自分自身生き残らなければと思ってしまって、投資に手を出すことにしたのです。

結局方法としては山崎さんの本に従ってしまっています。誰が本当のことを言っているのか専門家じゃないと分からないのかもしれませんが、個別の株に頼ると言うよりは全体的な経済の成長に期待するという姿勢、特定の証券会社を儲けさせるというよりは、なるべく消費者に損にならないような手数料を選ぶという点で、良いのかなと判断しています。

 

どれも面白い本でした。

しかしながら、投資は自己責任ですので、良く考えて進んでください!

 

(ちなみに、就職してしばらくしてから買った株の値段は知らない間に3倍ぐらいになって儲かっていました。これを見ても、経済って成長していくんだなと実感したところです。一方で、上司に電力、ガスは崩れないと言われて買った株はガタ落ちしてこちらは大損でした。でもトータルでも結構もうかって良かったです。売ってないけれど。)