精神科医のブログ 臨床・生活・教育・経済

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不安 悲しみ 怒り 恐怖 とどう付き合うか

人生には良い時もあり悪い時もあり。

当然、不安になったり、悲しみが襲ってきたり、怒りや恐怖が湧きおこってくることもあります。

ネガティブな気分になる時には、なぜこんなに不幸なのかとか、色々なネガティブな考えも浮かんでくることもあるでしょう。

時にどうしようもなく精神科医のもとに来る人もいるでしょうが、ほとんどの人は自分なりに対処しています。

 

もちろん出来事の大きさ次第でなかなか気分を回復できないこともあるだろうけれど、気持ちの切り替えがうまい人とあまりうまくない人がいるのも、みなさんの実感としてあるのではないでしょうか?

 

下記の本はとても良いヒントが書かれていると思います。気持ちとどう付き合うのか?臨床心理士からのメッセージです。この方は国立精神神経センターの偉い先生です。自分の経験談も交えながら親身にアドバイスをくれるような本です。

感情の意味とは?どうしたらネガティブな感情も自分の味方になるのか。どんな方にもお勧めできる本です。 

感情の「みかた」 ?つらい感情も、あなたの「味方」になります。

感情の「みかた」 ?つらい感情も、あなたの「味方」になります。

 

 

さて、一方で、気持ちの切り替えが不得意だからといって、悪い事ばかりかというと、そうでもないと思います。辛い人の気持ちを想像する幅が広いでしょう。うまい表現方法があれば、芸術、小説などの作品になるかもしれません。

色々な名作と呼ばれるものは、色々な人の苦悩と響き合い人間の孤独をいやしてくれるのかもしれません。