拒食症 抗精神病薬による治療 まとめ研究
摂食障害に対する抗精神病薬の効果はどうなのでしょうか?先日検索した論文のうち、2つの論文要約を見て見ました。
まず、この研究ですが2012年の研究なのでやや古い。
でも色々な研究を集めてきて、総合してどうかみる研究なので信頼性は高い。
この論文も結論的には効果があるとも無いともいえないと言う結果です。
8つの研究、トータルの参加者は221名が解析につかわれました。
・体重への効果は偽薬や通常の治療と比べて差があるとは言えない(差がないともいえない)
・拒食症全体の程度、体系についての考えの異常、気分の落ち込み、不安も体重と同様、偽薬や通常治療と比べて差があるとは言えない(差がないともいえない)
・クエチアピンという薬のみ摂食障害への姿勢や不安が改善していた。
・しかし、眠気は抗精神病薬を使った方が多かった。
ということです。
こちらの研究の要約は情報量が少なくて、良い研究かどうか判断できません。
ただし、抗精神病薬を使用した方が気分の落ち込みは改善したという結果がは出ているようです。
2013年の研究、ちょっと古い。
どのくらいの研究や参加者が解析に使用されたのかは要約からは不明。
・体重や、体系への異常な考えは差があるとは言えない(差が無いとも言えない)
・不安や摂食障害の程度についても比較しているけれど、要約からそれが意味のある差であったかどうかは不明
というわけで、情報が少なくて済みません。
いずれにしても、もっと研究を重ねていただき(本当に大変だと思いますが)、差があるのかないのか見極めていただきたいところです。